2020年1月28日火曜日

横浜国大生のクラスター感染と政府の方針について思う事

コロナウィルスのイメージ
 
市によると、横浜国立大学の運動系サークルに所属する10~20代の学生4人が感染した。学生らは15日に会食。参加した同じサークルに所属する20代の男子学生の感染が既に確認されているほか、この学生と16日に会食した、サークルには所属していない20代の女子学生の陽性も判明している。市は計6人が感染したことから、サークルでクラスター(感染者集団)が発生したとみている。

ソース:Yahooニュース

これについて私はいくつかの疑問を呈したので
共有したいと思います。




県は学校名を挙げるべきか?


神奈川県は横浜国大の学生のサークル会食で
クラスターらしきものが発生したと早い段階で
発表しています。

実は全国的にも様々な大学で似たような事案は
発生していますが、この様に早い段階で
大学名を発表するのは珍しいケースだと思う。

これには賛否両論があるが、私個人の考えでは
発表した横浜国立大学、神奈川県、共に
称賛に値すると思う。


この記事では感染した詳細は分からないが
おそらく同じ学校の学生、周辺の地域へ注意を
呼びかける意味で発表したのであろう。

これは正しい。


逆に同じ様にクラスターが発生しても
学校や店の情報を開示しない都道府県も多いが
全くもって意味が分からない。


BAD NEWS FIRST 
悪いニュースほど早く打ち上げる。
これにより被害を最小限に抑える。

どこの都道府県も見習って欲しいものである。


一方で、真面目に自粛している学生や周辺の
飲食店への悪影響を心配する声もある。

これもある意味正論だと思う。


『真面目に自粛しているのに、一部の学生の
 心ない行動により迷惑を被る』

『大学の名に傷を付けた』

『近くの店で感染が判明した。もう私の店も
 終わりだ』

これらの悲痛な意見があるのも確かです。

ただ大事な事は、
『感染した事自体が悪い訳ではなく、
 どういう状況で感染したか?』
だと思います。

・距離を保って飲んでいたか?
・大きな声で会話して騒いでいたのか?

要は感染対策をしっかりとっていたかどうか。

この点が分からないうちは彼らを不用意に
責めたり、口を揃えてなじったりしては
いけないというのが私の意見だ。


また大学の名に傷を付けたという意見も
私はそんな風には一切感じない


これだけ感染が蔓延している中で
この周囲だけでなく、全国で飲食店は
すでに開店して営業を始めている訳です。

感染力の強いコロナがその中である程度
広まってしまうのはある意味の仕方ない事。

その中でたまたま横浜国大の学生が
感染してしまっただけの話。

個人的には早く回復して学生生活に戻って
欲しいと思う次第であります。


ここまでのまとめ

・感染した大学、県が素早く情報を開示した事
 自体は素晴らしい。

・詳細が判明するまで、不用意に個人など非難
 をしてはならない。

・世論も過剰反応すべきではない。

・症状が軽く自宅待機しているだけなら
 医療崩壊にも繋がらない。

・感染予防ルールを守って、どんどんお店は
 利用すべき。
(守らない店は公表して反省させる必要あり)


全国にどれだけ感染が進んでいるのか?



ここで疑問が湧いてくるのは
『すでに全国でどれほどの感染が広がって
 いるのか?』という事です。

今回の件で、学生に症状があったかどうかは
不明であるが、一般的にコロナは
ほとんどの人が無症状であると言われてます。

5名程度で飲み会をやっただけで感染したと
すれば、すでに相当数の感染が広がっていると考えられる訳です。

単純に5人に1人いるとして20 %。

東京都のPCR検査人数累計15万人中、
内陽性者数約1万人として6.7%(7/23現在)

ソース:東洋経済オンライン

しかも毒性が弱いコロナの場合、そのほとんど
が自然免疫で治癒してしまい、
獲得免疫が働くまでもなく無症状で治って
しまうと抗体が出来ないとされている。

その為、サンプル調査による抗体検査では
真の感染者数は分からないともされている。

つまり
実際の感染者は6.7%よりも多いと推定され
今後、もっと増えていくと思われる。

ここで更に浮かび上がるのは
『どこまで感染が広がったら感染対策を
 諦めるのか?』という疑問です。

イヤイヤ感染対策はずっと必要だろと
思われるかもしれないが私が言いたいのは
そういう事ではない。


感染対策はいつまで必要?


『感染率99%になっても無症状者の隔離や
 自宅待機をこのまま続けるの?』


現在、日本では感染が判明した場合、
他の人に感染しない様に自宅待機、ホテル隔離
など、感染対策が取られている。

これはある意味当然である。

感染していない人に不用意にうつさない為に
感染力が収まるまでじっとしていてもらう。

そうしないと皆に広がってしまう。
どんな病気であっても人類はそうやって身を
守ってきた。

そうしないと未知のウィルスに多くの犠牲者が
出てしまう。

ここまでは誰でも理解できる。


ただ、コロナに関して一つ違いがあるとすれば
無症状の患者であっても隔離している事

要は無症状・軽症の患者であっても、
感染が判明した場合は
他人に感染させる力はあるので感染力がなくなるまで一定期間隔離しておくという方針で進められている。

この事自体に異論はないのだが、
私が疑問なのは、

『無症状・軽症の陽性者に対して
 隔離・自宅待機をいつまで続けるのか?』

ということです。


このまま
感染者が増えていって非感染者を上回っても
隔離を続けるのか? という素朴な疑問。


例えばの極論であるが、
このまま感染が進んで国内の感染者が
100%に達した場合、
それは隔離する意味はないと思うのです。

それは誰の為に隔離しているのか?
となるからです。


では99%の場合は、どうなのか?
80%の場合は?という感じです。


繰り返すが
症状がある人のみを隔離するなら分かるが
『無症状の患者も隔離する方針』なのである。

一体、何%感染となったらそれをやめるのか
という疑問は当然沸き起こる訳です。

そんな事を繰り返していたら
ホテルや医療機関のパンクだけでなく社会活動まで停滞してしまうのは目に見えている。


症状が重い人だけ隔離するという方針に
いつかは切り替えなければならないが
それはいつなのだろうか?


また、これらを踏まえると
無症状であるのにPCR検査はすべきではない
と思われるのだが、皆さんはどう思われるか?


これは誰か分かる人がいれば
コメント欄に記入して欲しい。


ここまでのまとめ
・無症状の感染者を隔離する方針は
 いつか破綻する。

・一体感染者が何%になったら感染対策の
 方針を改めるのか指針が不明確である。



よく分からない政府の方針


ここからは個人的な意見なのだが、
コロナの感染対策に関する政府の方針は
一般の人にはよく分からない。

先ほどの一体感染者が何%になったらどうする
みたいな基本方針が示されないのも、
もちろんだが、これまでの発表を見てみると

4月 緊急事態宣言発令
5月 緊急事態宣言解除
   と同時に感染防止ガイドライン発令
6月 GOTOキャンペーン発令
7月 土壇場で東京だけ除外

この方針ブレブレ感には世間からの批判も多い

多分、私が政府の思いを察するに

3月:
政府としてはコロナは
そんなに危険と認識してないので
緊急事態宣言は出したくなかったのが本音

4月
だけど世論に押される形で緊急事態発令

5月
予定より少し早めの5月中旬で緊急事態解除

6月
観光業界からも押されてGOTO発令

7月
そしたら思いのほか陽性者が増えて
世間から大バッシング
→仕方ないので東京だけGOTO除外

と言った感じだろう。


本気で危ないと思っているなら
『公共の電車を止める』と思うので、

政府の中では
『元々、毎年肺炎で10万人近く亡くなっている』
『今の所、国家の重大事態ではない』
『重症率・死亡率も低い』
『多少の犠牲は仕方ないかも』

と心の中では思っているのであろうが
決して口に出しては言わない。


そして世論に流されてコロコロ態度が変わる。

うーむ情けない政権だな。


誰か思い切ってハッキリ
『日本でコロナは危険じゃないと思ってる』
『BCG株が効いていると思われる』
とか言えば良いのにと思う。


たとえ間違ってても良いから
『これまでのデータよりコロナは重症率が低く
 2%しか重体になりませんので、
 政府としては
 普通に社会活動を進めたいです。
 
 ただし、お年寄りの方、免疫弱者の方は
 14%の確率で重体化、死亡に至っております
 ので、それらの方は自己責任の下、
 行動をお願いします』

『このままでは日本経済破綻です。
 どうか健康な方たちだけでも旅行行って
 下さい。70才以上の方は危ないけど
 自己判断でお願いします』

とかその時点で思ってる事を言わないから
社会が混乱する。

(そんな事言ったらお年寄りの切り捨てだと
 批判を浴びるのが怖いのだろうが)


誰も未知のウィルスに対していつも正しい対処
をしろとは言っていない。

専門家の意見を聞きながらとかじゃなく
政府の意見を言わないのが問題だと思う。

間違いなら、後で訂正すれば良い。

今はデータを見る限りこう思うから
この方針でいきます。

そして、もし考えが変わったなら、
あの時はこう言ったが、新たに分かってきた事実を照らし合わせて、方針を改めさせて頂きます。

と方針転換すれば良い。

それをやらないから
国民から信頼が得られないのだと思う。


先ほどの横浜国大の学生に限らず、
全国の大学生は同じ事を
考えているのではないかと思う。

大学生の時間は限られているのである。

4年生にとっては、最後の夏かもしれない。

この夏を逃すと学生時代に過ごしてきた仲間と
お別れなのである。

もう戻ってこない学生のメンバーと
会って語り合いたいのである。

そんな中、ハッキリとした政府の方針も見えず
ただ夜の街は自粛して下さいとしか言わない。

今このくらい感染してると予想しますとか
何%感染したら、今の感染対策はやめますとか
自分なりの意見は一切言わない。

専門家会議で何を議論したか公開もしない。

一方でGOTOやりますと結果だけを宣言。

言ってる事とやってる事がチグハグなのである

そりゃ若者も夜の街に繰り出す訳である。


私は日本の中でも特に優秀な横浜国大の学生が
あと先考えずに、飲み会を企画したとは
思わない。

これまでの感染リスク、重症率を見た上で
周りの高齢者にも配慮した上で
学生同士の語り合いの方が、残りの人生を
考えても価値があり、必要だと思うから
飲み会を実施したのだと思う。


彼らだって政府の方針がしっかりしていた
緊急事態宣言の頃は、しっかり守って自粛して
いたのである。

その後、政府の方針が不明確になり、
学生生活が残り少なくなって焦りも出てきて
必要に迫られて会合に至った訳である。


仮に政府が方針を出したら、その通りに
彼らが従っていたかどうかは分からないが、

少なくとも明確に政府は

・コロナに対する政府の正直な思い
・無症状者の隔離に対する考え方
・感染者が何%になったらどうする方針だ
 今は推定感染率何%だから社会活動継続だ

など現時点での方針を述べるべきである。


年初に方針を提示して、3か月経ったら
振り返り方針転換をまとめて発表する。

こんな事は民間のどこの企業でもやっている事
なのである。


日本の中枢である政府がなぜ
こんな簡単な事が出来ないのか
私には到底理解出来ない。


そう言った意味で
ブラジルの大統領やアメリカのトランプ大統領
は自分の思いをしっかり伝えている。
(合ってるかどうかは別として)

それが合っているか間違っているかよりも
自分の思いを伝え、間違いなら訂正出来る
正直な政治家が信頼され支持されるのである。


まとめ

日本の中枢である政府が
明確に方針を出さないから社会が混乱する。

今すぐ首相が自分の言葉でコロナに対する
方針や思いを語るべき。


今回は以上です。

なお、コロナがいまだに怖い人は
この動画をどうぞ。

 

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