2019年12月2日月曜日

同一労働同一賃金制度はいらない

同一労働同一労働は正社員に不満がたまる
同一労働同一賃金は正社員に不満がたまる

同一労働同一賃金はいらない


ここでは2020年より法改正される、
同一労働同一賃金制度について書きます。


なお、この法改正は
全ての労働者、経営者に関係します。



これを読むと、
・この制度の主旨と背景を理解出来ます。

・厚生労働省の云うメリットを理解出来ます。

・一方でデメリットが分かります

・最後にあなたが何をすべきか分かります。



それでは始めましょう。

同一労働同一賃金に至った経緯主旨

非正規社員つまり
派遣社員や期間従業員、パートタイマー
の増加に伴い、

正社員との賃金格差を無くす為に
2020年4月より施行されます。

※正確には
資本金3億円以上の会社は 2020年より
資本金3億円未満の会社は 2021年より 
それぞれ施行されます。

実際、非正規社員の手取り給料は
正社員よりも2割程度低いと言われてますので
その理不尽さを解消する為の法改正です。

どんなメリットがあるの?

派遣社員や、期間従業員、パートタイマー
の給料が上がります。
つまり正社員との格差が埋まるとの事です。

2019年現在、それらの非正規雇用者の割合は
40%近くを占めると言われており、
今後も増えると言われています。


なので現在、非正規雇用の方は
この法改正は朗報に聞こえるかもしれません。


実際、同じ仕事をしているのに理不尽に
安い賃金で雇われている方にとっては
これは願ってもないチャンス
に聞こえると思います。


また適正な査定評価を受ける事が
出来るようになりますので、
ちゃんと仕事が出来る人は給料が上がる
、、、はずです。本来であれば。



逆にデメリットは?

考えられれる影響その1:

・会社側の負担が増える?


派遣社員、期間従業員などの
非正規社員についても査定評価を
しっかり行う必要があるので、
単純にこれまでより工数が増えます。

これは、避けようがない事実です。

ただ、本来働いている人を
正当に査定評価する事は
ある意味当たり前の事です。

これについては今後、
査定評価する課長クラスが少し大変かも
しれませんが、大した事ないと思います。
当たり前の事をするだけですし、、


じゃあ、給料負担はどうなるの?

非正規社員の給料が増えた分は
会社のお金の負担が増えるのでは?


答えはNOです


結論として

非正規社員の給料アップ分を
会社が負担する事は無い と思います。


理由は簡単です。
会社として払える給料の
全体額(原資)は決まっているから


法改正が入ったからといって、
給料全体の母数が増える訳ありませんよね。


じゃあそのお金は誰が負担するの?




考えられれる影響2:

正社員の給料が下がる恐れがあります。


会社側からすると、払える金額の全体額は
決まってますので、、、

非正規雇用者の待遇を良くした分は、
正社員の給料を下げる必要があります。


これはある意味、合理的な考え方です。


これまで大して仕事ができない、
いわゆるダメ正社員の給料を下げて
ちゃんと仕事が出来る人に分配する。


更に
・出来損ないの社員のケツを叩けるので
・正社員が真面目に仕事をやるようになり、
・組織全体の効率が上がる!

という効果が予測されるからです。


ただ物事はそんな単純な話ではない、、、

・正社員はこれまで年功序列制度の中
 頑張ってもちゃんと評価されてこなかった。

・その分賃金は低めに設定されてきた。

・年功序列による賃金アップで
 ある意味バランスをとってきた。

・突然法律が変わったからと言って
 新入りの派遣社員がちゃんと評価されて
 給料が上がるのはむしろおかしい。


要は会社ごとに
賃金カーブ(給料の上がり方)が
決められているので、単純に
同一労働だから同一賃金にする事自体が
正社員にとって不公平と言う考え方。


また、あまり成果・能力主義に固執すると
長年勤める意味が無くなるので、
正社員の旨味がなくなり、
優秀な人材が辞めてしまうと言う
いわゆる人材流出にもつながると言う事です。


またそもそも労働組合もあるので
正社員の給料を簡単に下げる事はできません。


じゃあ、非正規社員の給料が上がった分は
どこから原資を持ってくるのかというと、、、



考えられれる影響その3


・非正規社員の雇い止めが始まる



これこそ私が
 この法改正が要らないと言った理由』です。

これは少し考えてみれば分かる話です。


これまで、
会社は非正規社員を都合よく利用してきました。
(言葉は悪いですが)

・比較的安い労働賃金で、
・都合の良い期間のみ雇い、
・いらなくなったら切る。

この考え方で、
忙しい時期を乗り越えてきたんです。

だから厚生労働省は非正規社員を助ける為、
給与格差を無くしなさいよ。 と
企業に迫っている訳ですね。


でも企業もアホではありません。

ある程度安い賃金だから、
甘んじて非正規社員を受け入れてきましたが、、

今回の法改正で、
正社員と同じ待遇にしなきゃいけない、、、

なので、少しデキの悪い派遣社員については

オメーなんかいらねーよ

中途半端な非正規社員はクビ!


いわゆる契約更新しないという
雇い止め状態になると予測されます。

これは当たり前の事象です。

誰かの給料を増やすという事は
基本的に
誰かを減らさねばなりません。


先に出てきた、正社員の給料は
労働組合の監視や、
昔からの賃金カーブがあり、
簡単には減らす事が出来ません。

じゃあどうするか?


平均以下の非正規社員のクビを切る、、、
これしかありません。

もともと、
非正規社員を助ける為の法改正のつもりが、
大部分の弱い者をイジメる結果となるのです。


なお、トヨタなどの大企業は
これからの変革に備えて人も足りないので、

これまで非正規社員だった人達を改めて
正社員になってもらう措置を既に取ってます。
さすが大企業ですし、エラいと思います。


ただですね、、、、

これは経済力のある企業だから為せる技なのです。


ほとんどの中小企業は、そんなお金はない訳で、、
結果的に、派遣社員を切り始めます。


今まで、
『そこそこの給料で良いよ』
『少しの間でも雇ってくれるんなら』

と納得して働いていた派遣社員の方たちも、
容赦なく切られていくでしょうね。

残酷な話です、、、
政府は何がしたいのでしょうか?






結局、、

今後、我々はどうなるのか?

ますます仕事に対する能力主義が強まり、

・正社員であっても
減給、降格の可能性が増えます。

・派遣社員の場合、よほど
能力がない限り、すぐ契約を切られます。




今後、どうすれば良いか?

ただ一つです。

・人より難しい仕事に挑戦し、
 常に自分を磨き成長し続ける。


これしか生き残る道はありません。

以上です。



皆様のご意見お待ちしてします。 

2020年1月28日火曜日
働き方改革法案はアホな政治家ではなく
トヨタに作らせるべき
https://www.tsubof.com/2020/01/work-style-reform.html

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